断乳はすべての人が同じ方法でできるかといえば、そうではないのです。現在の授乳の状況、ママのおっぱいの状態、お子さんの成長発達の状況、補完食(離乳食)の状況、家庭環境などによって進め方は様々なのです。ご家族にとって最善の卒乳(断乳)ができるように、年間約1,000件の母乳相談を受けてきた助産師が、アドバイス&ケアをさせていただきます。
Q、卒乳と断乳の違いは?
卒乳と断乳の大きな違いは「おっぱいバイバイのタイミングを、誰が決めるのか?」ということです。卒乳はお子さんが決めます。ですので、その時がいつになるかはわかりません。一方、断乳はママが決めます。次の子が欲しい、仕事復帰、などなど、理由も時期も様々です。ただし、どちらの場合も「おっぱいを卒業する」ということは共通なので、りんご助産院では『卒乳』という言葉をメインに使っています。
Q、通常、いつ頃に卒乳・断乳するものですか?
まず、卒乳の時期はお子さんだけが知っています。断乳については「1歳前後に」と思われている方が多い印象ですが、じつはWHOでは、もう少し長い期間(できれば2歳くらい)の母乳育児を推奨しています。ただし、6ヶ月以降になると、赤ちゃんの成長に伴って母乳やミルクのみでは足りなくなる『栄養素』がでてきます。その栄養素を補完食(離乳食)として補う必要があります。
Q、1歳以降の母乳には栄養がないと聞きましたが本当ですか?
いいえ、そんなことはないですよ。母乳には栄養素やカロリーだけにとどまらず、生きた細胞や、生きた善玉菌、免疫物質、各種サイトカイン、成長因子などの生理活性物質が含まれています。お子さんにとって優れた栄養というだけではなくこれらの物質が相互に作用しお子さんの健康を守っています。
Q、離乳食がなかなか進みません。断乳をしたほうが良いですか?
離乳食が進まないと本当に心配ですよね。ただ、WHOでは「離乳食が進まないからという理由で母乳をやめたり減らす必要はない」としています。離乳食の量や回数にとらわれず、お子さんの状態をみていきましょう。ベースとなる母乳を与え、今のお子さんの状況から不足しがちな栄養素について知り、まずはそれを補完していくことから始めましょう。助産師外来では補完食(離乳食)のことも相談できますので、コチラもご活用いただき、お子さんに合った方法を一緒に考えていきましょう。
Q、断乳を考えていますが、いつ外来に行ったら良いですか?
もうすでに断乳のタイミングが決まっている場合は、その1ヶ月〜1週間くらい前にお越しいただくと、個別にあった断乳計画を立ててアドバイスができ、親子の状態にあった断乳を進めていくことができます。断乳をしようかどうしようか迷っている段階でご相談いただくことも可能です。
Q、我が子が急に卒乳!?どうすれば良いですか?
まず、おっぱいの痛みや強い張りがある場合は、一度ご連絡をいただけますか?卒乳の直前はもうほとんど飲んでなかったという場合は、張りや痛みは少ないと思いますので、そのまま様子をみてみましょう。残乳のケアは、卒乳日から3〜4週間後を目処に卒乳外来のご予約をお願いします。
Q、私が薬を飲むことになって医師から断乳するように言われました。どうしたら良いですか?
もしも、授乳を続けたいと思っている場合は、医師に授乳中でも可能なお薬に変更できないか一度確認をお願いします。授乳中禁忌のお薬の服薬がどうしても必要な場合、短期間の服用予定では搾乳で凌ぐという方法もあります。長期間の服用予定になると、断乳が必要になるかもしれません。いずれにせよ一度ご連絡いただけると幸いです。親子にとって最善の方法を一緒に考えていきます。
Q、断乳中は水分摂取を控えたほうが良いって本当ですか?
水分をたくさんとったらおっぱいが余計に張ってしまうのではないかと水分の摂取を控える方がいらっしゃいますが、その必要はありません。水分を摂っても控えても、張るときは張ります。体に必要な水分を控えてしまうと体調不良の原因となりますので、ご自身の喉の渇きに合わせて、水分補給をおこなってください。
Q、離乳食が進んでいませんが、断乳出来ますか?
離乳食があまり進んでない状態で、どうしても断乳が必要になった場合は、個別にあったコツをお話ししますので、外来にてご相談ください。
Q、断乳の際は、必ず助産師によるおっぱいのケアを受けないといけませんか?
ママのおっぱいの状況によってケアの方法やタイミングが異なりますので、ネットでの情報は参考程度にとどめ、一度は専門家のアドバイスを受けることをオススメします。親子に合った正しい断乳の方法、ママのおっぱいの状態に合ったケア、お子さんの栄養状態や成長発達の確認、断乳後の生活に役立つ知識をお伝えする、など、総合的なサポートをおこなうことが卒乳外来の大きな目的だと考えております。
Q、卒乳外来が受けられる曜日を教えてください。
火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日です。
断乳の流れ
基本的には各STEPで1回ずつの計3回来院していただくことになります。ただし、親子の状況によっては回数が減ったり増えたりすることがあります。急な断乳や卒乳に関してもご相談ください。
STEP1 断乳相談&おっぱいケア
断乳の前(目安は1ヶ月から1週間くらい前まで)に、一度外来にお越しください。現在の授乳状況、お子さんの栄養状態、離乳食の進み具合など詳しくお話しいただきます。またママのおっぱいの状況や、お子さんの成長発達を確認のうえ、断乳計画を立てていきます。そして具体的な断乳の方法や進め方について、お伝えいたします。次回来院のタイミングもお伝えいたします。しっかりと相談のできる時間を確保してますので、不安がないようになんでもお話しくださいね。
STEP2 断乳後のおっぱいケア
個々のおっぱいの状況により断乳日から数日以内に来院いただきケアをおこなっていきます。おっぱいが張って痛い時期かもしれません。もう少しの辛抱ですので、頑張って乗り切りましょう。ご家庭でのケアの方法もお伝えしていますので併せておこなっていきましょう。実際の断乳で不安なことが生じた場合はその都度LINEで相談できますので安心してください。
STEP3 残乳の大掃除
断乳や卒乳の日から約1ヶ月後を目安に最後のケアをおこないます。黄色い練乳のようなドロっと粘り気のある「残乳」を絞りきって、おっぱいの大掃除をします。断乳後の親子の状況を確認し、今後の注意点などお伝えします。最後に卒乳証書をお渡しして、全ての行程は終了です!母乳育児はいかがでしたか?本当に本当にお疲れ様でした♪
◉ 親子写真入り卒乳証書
卒乳・断乳は、とっても大切な親子のイベントだと考えています。次のステージに繋がっていくこの節目を記念に残しておきましょう。りんご助産院ではご希望の方に親子写真入りの卒乳証書を発行しています。将来、成長されたお子さんと、ぜひこの時のお話もしてくださいね。
相談&ケア(約60分/回)
¥8,800/回
今回は急な断乳ケアにも関わらず、すぐに対応していただきありがとうございました!
前回、1人目の断乳でもお世話になったのですが、おっぱいケアの前に丁寧に、根拠に基づいて説明してくださり、安心してケアを受けることができました。
おっぱいはもちろんすぐに楽になり、2、3日ガチガチに固まっていた体はすごく軽くなりました。
おっぱいケアを受けながら、育児や家事、仕事、お金のことなどほんとに沢山の話をしていただき、ケアを受けながらこんなに身になる話をたくさんして頂いて、来てよかったなぁとしみじみ思いました。きっと帰宅後のママ機嫌いい❣️て娘たちも思っていたと思います。笑
特に、私の夢に対して親身になって聞いてくださり、りんご先生みたいに自分の夢を実現し、ワクワクしながら日々過ごしたいと思いました。
ママだから我慢する、ではなく、ママだからこそキラキラした人生を送りたいです。
まだまだ聞きたい話もたくさんあるので、また利用させて頂きたいです✨